ラガー君騒動

 親なら誰しも「うちの子が悪いんやない!!」と思うし、思いたい。「なにか理由あってのことや。」と。「確かにうちのやつは単純やけど、なんにも理由ないのにそんなひどいことせえへんはずや。」と。かわいいからこそ、信じたい。だけど、かわいいと思うからこそ他人さまには頭を下げなければならないこともあるだろう。
 下柳投手の愛犬ラガー君が、他人の住居敷地に不法侵入、それを追って行った下柳投手も不法侵入で警察沙汰になったらしい。(ものすごく短くまとめてみました)住人に泥棒呼ばわりされた下柳投手が、多分自分は怪しいものではないという意味であろう「俺は阪神の下柳だ。」と言い返したという報道を読んでほくそ笑んでしまう。そう、下柳投手はもう外様ではない、阪神の下柳投手なのだよ。優勝した年に先発投手としてローテーションを守った中心メンバーなのだよ。そうか、そういう風に思っていてくれるのか。
 呼ばれて来た若い警察官が「サッカーには興味あるけど野球は知らない。阪神の下柳も知らない。」と言ったという報道もあった。そりゃあ、飲んでた下柳投手はぶちきれただろう。報道が本当ならひどい。そんな、今野球選手が一番気にしてることをなにもそんなときに言わなくても。報道が本当なら、その警官が事件をつくったんや。大体ラガー君は、いまだに独身の下柳選手が親馬鹿丸出しでかわいがっている息子同然の犬。だけど在阪球団の阪神に入団したからシーズン中は離れ離れなんだよね。だから沖縄キャンプまでつれてきてもらってるんだ。そりゃあね、かわいいんだよ。
 球団職員が謝罪に行って、とりあえずは騒動は収まったらしいんだけど。
 それもこれも、結局世の中が悪いんや!こんな凶悪事件がいっぱいあるから、敷地に不法侵入された人も、やたらこわがってしまったんや。いろいろえげつない事件が続くから、ものすご心配しはったんや。
 というわけで、「うちの子はあほやけどそんなわるうない。」とは思っても、結果的に人様に迷惑をかけた以上、子どもをかわいいと思うからこそ「えろうすんまへんでした。」と頭は下げねばならんわけで、沖縄の方に向かって頭を下げておこう。