〜君といた日々

 星野SDのお写真が、スポーツ紙の一面を飾っていたが、田淵顧問*1ばりの黒革のジャケットをお召しでした。SDは、以前公式HPで、上から下まで真っ黒のスーツ姿の野球選手がいるが、あれはどうかと、ギャングみたいやとおっしゃっており、昨日も艶のあるいかにも上等の黒革のジャケットの上に、アイスブルーのマフラーをたらして、なんともだんでぃであらせられました。本当にお忙しくあちこちとびまわっておられるようだけど、やはり帰るところは芦屋の自宅であるらしい。SDが会見をひらかれたのは、芦屋のTホテル。SDは、本当に縁のある場所や人を大事にされる。SDが中日監督をされていたころからの、甲子園遠征時の宿ではあるけれど、そして確かにロケーションも良く、最高においしいお肉を食べさせてくれるところなのだけれど、・・・・本当に、SDは、Tホテルを大事にされている。そして、SDの語ったお言葉「井川が死ねば阪神も死ぬ。それぐらいの選手や。」本当に、井川選手を大事に思われているのである。

 さて、明日からいよいよキャンプイン。過日の岡田監督のお言葉、
スポニチアネックス大阪編「2月1日は正月みたいなもの。みんなが集まってユニホームを着る日やんか。」
なにわWeb編「2月1日は正月みたいなもの。みんなで集まってユニホームを着てやるのに。」
デイリースポーツオンライン編「2月1日は正月みたいなもの。ユニホーム着て、みんなでやろうというときなのに。」
SANSPO.COM編「2月1日はプロ野球にとって正月みたいなもん。みんな集まってユニホームを着てやるもんや。」
 私はもちろんSANSPO.COM編に軍配を上げたい。岡田監督のキャラとしゃべり方にもっともしっくりくるのはSANSPO.COM編であろう。まず、「正月みたいなもん。」である。「みたいなもの」では決してない。そしてリフレインを効かせて「やるもんや。」である。「着る日やんか。」も、ありえる。大阪は環状線*2辺りの風景を思い浮かべるとき、「着る日やんか。」はすごくありえるのだが、SANSPO.COMの「みんな集まって」の、「が」が入らないリズム感に負けた。

 
 視聴率的には惨敗といわれた「H2」初回放送だったけれど、個人的には悪くないと思っていた。久しぶりの野球ものだったから!?しかし、どんどんどんどん期待を裏切る方向に行ってくれているのがつらい。堤さんが監督をするかしないかもあるのだろうが、シナリオは堤さんが手を入れているわけでもあるまいに、などと思いながら。やはり、クドカン*3にがんばってもらうしかないのか?

*1:朝日系番組ナイトスクープの探偵局顧問であらせられます

*2:JR線

*3:いろいろやってるけど脚本家宮藤官九郎高校野球大好きと発言。「木更津キャッツアイ」ではものすごくいい感じで野球がからんでくる。

直球

 日本のプロ野球は、そんなにだめなのか。そんなにつまらんものなのか。日本に残るプロ野球選手連中は、向上心のないやつらなのか。志の低い者しか日本には残らんのか。
 私たちが応援し、野球少年たちが憧れてきた日本のプロ野球とは、その程度のものだったのか。メジャーに行く為の踏み台でしかなかったのか。
 メジャーには素晴らしい選手たちがいるだろう。どうもいるみたいだ。いるそうだ。じゃ、日本にはいないのか?
 藪投手は、盛りを過ぎてしまったのか?盛りを過ぎてからしかメジャーに挑戦できなかったかわいそうなピッチャーなのか?これだけは、声を大にして、言いたい。違う。藪投手に失礼であろう。
 1度きりの人生、好きに生きるがよかろう。本人の生の声をきいたわけではない。スポーツ紙に、自分が言ってもいないいい加減なことを書かれたと金本選手が激怒したところをみると、スポーツ紙の記事も、信用できない。しかし、とりあえず、「井の中の蛙にはなりたくない。」という発言は、彼が口にしたところを私はテレビの映像でみてしまった。これには、勘違いすんなよと言いたい。星野前監督が、井川投手を開幕投手に指名し、彼のことを阪神のエース、ひいてはセ・リーグ1のエースだと言い出した。投手出身の星野前監督が言うのなら、と、・・・・いや、阪神ファンは救世主をまちわびていたのだ。やがて井川投手は、確かに素晴らしい成績を残した。一昨年。でも去年は、結構打たれたやんか。最後の最後にノーヒットノーランこそやってくれたけど。イチローが何年首位打者だったと思ってんだ。阪神ファンのあほさ加減にのせられるのは、大概にしときなはれ。どうやったらそんなかわずになれんねん。スポニチアネックスによると、井川投手は広沢克美*1氏に、阪神には恩を感じてると語ったそうだ。広沢氏といえば、阪神在籍当時から、巨人とくらべてかどうか知らないが、阪神の選手はろくに練習しないんだものとおっしゃっていたっけ。そして、先日の某テレビ番組でも、井川投手に自分の好きなようにしたらいいよと発言していたっけ。結局井川投手は、今自分の周りをシンパで固めてるわけだ。そして、お金を持ってる純粋な彼らプロ野球選手の周りにたかるやつらはいくらでもいる。


 むちゃくちゃ練習熱心で、純粋で無骨な、いいやつなんです、井川投手は。ほんとは。

*1:一昨年優勝後に引退。もともとは巨人

だめだ〜!!
昨日書いたばかりなのに。毎年、今年の新人はすごいぞと、この時期期待を持たされるんだ〜!!!いかん、信じちゃいかん!!能見投手は、以前阪神に在籍していた星野”王子様”伸行投手のようだ、とか、アマ強肩No1の岡崎捕手は、今季初となる2月11日の練習試合*1で、スタメンマスクを約束された、とかきいてしまうと、やっぱ今年はすごいかも、とどうしても思ってしまうんだ〜!!
関西ローカルの阪神タイガース番組で、*2意気込みを語る新人選手の映像をみた藤川投手(ゲストで出ていた)が、ふっとさめた笑いをもらした。新人選手たちは、もちろん「俺はやってやるぜ、一年目から!!」と熱く語っていたわけであるが、かつてのドラ1、もちろん先発の即戦力として期待されていたのだけど今年は中継ぎでがんばりますという藤川投手の、さめた笑いを司会者たちは見逃さなかった。「入団当初は俺もあんなふうに言ってたな、と思って。」と藤川投手は笑ったけれど、彼がテレビでそう言って笑ってみせられるのも、去年後半からの中継ぎとしての活躍に、自信が持て始めたからのことだろう。その思いを口にすることの決してできない選手たちが大勢いる。唇をかみしめて、今にみていろと、一人心でつぶやくことしかできない選手たちが。

素晴らしい才能の持ち主、ヒーローが現れて世界を救ってくれるお話の魅力に、世界中の誰もが抗しきれない。結局ハリー・ポッターは、生まれながらにして天与の才の持ち主なのだ。H2など、女の子の美貌も含めると、四人が四人とも、天与の才の持ち主で、皆それを如何なく発揮するのだ。
というわけで、いかに阪神ファンであろうとも、素晴らしい才能の持ち主、新入団選手がかたまりで現れて、阪神をすくってくれるという夢物語には、はまってしまうのだ、毎年、この時期は。いや、今年は現実になったりして。

前川投手、キャンプ1軍始動決定。とりあえずチャンスゲット。

*1:日本ハム、そう、新庄選手のいるとこでっせ

*2:週刊トラトラタイガースか、熱血タイガース党

日曜の新聞*1にスーツ姿の写真が載った今岡選手。将棋のアマチュア二段免状を授与されたのだ!!しかも、長嶋巨人終身名誉監督の五段、選手会長古田選手の三段につづく快挙というではないか!!*2すごく「知的なかんじ」だ。選手としてもみなさまご存知のとおりの立派な成績。阪神選手会長もつとめ、家族思いであることも星野前監督によく語られているし、本人も家族が大事と言ってはばからない。できすぎ。星野監督のもとで一番変わった選手としてよく語られているし、その手のはなしは飽きるほど目にしたのでこれ以上は書かないけれど、確かに、数年前と比べると、顔がまったく違う。自信と輝きと落ち着きに満ちた顔をしている。笑顔が明るい。人は、これほどに変わるものなのだろうか。

阪神のドラ1は大成しない、というジンクスも語られて久しい。今岡選手は、臥薪嘗胆の末に結局大成したわけだけれども。確かに、期待の星、と言われた選手が活躍せず、下位指名の選手がものすごく働いてくれることがありがちな阪神ではある。これは外人選手にも、かなりあてはまる。イケメン豪州代表ピッチャー*3ウィリアムスなども、同年入団のポートに、顔では明らかに勝っていたが、投手としての期待度は、入団当初はポートに対しての方が強かったものである。しかしポートは大した成績を残せず一年目で退団。ウィリアムスは、2年目の去年、五輪で日本人選手をことごとく抑え込んでくれたにもかかわらず、ていうか、今年はあの快投を阪神以外の日本球団選手相手にみせてくれよと、阪神外人選手としては初めての複数年契約。
そういうわけで、岡崎選手、能見選手*4には期待しちゃいかん、と思いながらも、「岡田監督、能見選手の投球に釘付け」などという見出しをみてしまうと、性懲りもなく「いけるかも!!!」と思ってしまうストーブリーグなのであった。

*1:スポーツ紙ではない!!

*2:球界8人目の段位認定者

*3:五輪の時はね

*4:二人とも今年の自由枠獲得選手

ホームページめぐり

藤本敦士選手のホームページは明るい。ただものではない明るさである。もちろん彼がホムペを始めたのが、オフシーズンだということもあろう。シーズンが始まって、去年の開幕時みたいな状況に追い込まれたときに、藤本選手がどんなメッセージをくれるのか。しかし、去年の不遇を乗り越えたからこそ、ホムペでもつくろうか、と思えたのであろう。きっと、今年の彼は、アンラッキーな時期でも、ファンを安心させてくれるような明るいホムペをつくってくれるに違いない。
今年は、どうするの?というのが和田*1様のホームページである。(笑)*2優勝した年の和田様のホムペはすばらしかった。本にまでなってしまったのもわかる。リアルタイムであのホムペを読むのは本当に楽しかった。和田コーチならではの、選手に対する厳しく温かい目。そして、ユーモア。しかし、優勝後の星野監督勇退、オフシーズン、和田コーチ配置転換と彼の環境は激変し、一度だけ「?」と心にひっかかる記述があった。そして、あれほど素晴らしかったホムペはほとんど更新されなくなってしまった。「和田豊とゆかいな仲間たち」*3のページまで出張しなければ、和田コーチのみた2軍選手たち日記はほとんど読めずじまいであった。今年はいかに?今年は1軍なんだけどね。
金本選手のホムペはさすがアニキ、である。とてもアニキらしい。アニキのにおいがしやしないかと思ってくんくんしてしまうくらいである。*4
赤星選手のホムペも、面白い。関西出身ではないのに、彼には関西人の才能がねむっていたようである。車掌の免許といい、教員免許といい、足ははやいし、多才な人だ。星野前監督が、折に触れ「赤星はあの小さい体で、負けてたまるか、という根性があればこそここまできたんや。」という意味のことをよくおっしゃっていたが、あまり小さい小さいといわれるのが気の毒だった。

一日の記述があまり長くならない、というのが目標なので、今日は唐突にここまでとします。

*1:和田豊コーチ

*2:意味なしですが入れてしまいました。

*3:正式名称「和田豊と愉快な仲間たち86会

*4:したらいいのに、と思ってる

君の行く道は果てしなく遠い

だのに〜な〜ぜ〜歯をくいしばり〜君は〜行くのか〜そんな〜にしてまで〜♪

こう書くだけで泣けてきそうである。藪投手が、球団にもマスコミにも挨拶を済ませた。あとは、すでに決まっていたマスコミ出演、後援会への挨拶まわり等を残すのみで、いよいよアメリカへ行って家探すらしい。
いつまで続くやも知れぬ暗黒時代の中、藪投手は投げ続けた。点が入りそうで入らない、またはまるで入りそうにない状況の中、黙々と投げ続け、あ〜今日も駄目かもって突然炎上するのを旨としていても、誰が彼を責められようか。
広い肩幅、渋い声、個性的な男らしい顔と、ビジュアルと才能を兼ね備えた貴重なスターだったのだ。そこに炎上癖とくれば、スポーツ紙とお茶の間に話題を提供してくれる神様のような存在である。
「今日はうちのピッチャー誰や?藪?う〜ん・・・」う〜んの後には万感の想いがこめられる。今日の彼は神なのか、悪魔なのか。監督は、彼の替え時を正しくつかめるのか、またしても間違うのか。ヒーローインタビューで、あのいい声で観衆を酔わせてくれるのか、参ったなあという風に広い肩をすくめベンチに帰って行く彼をみることになるのか。
彼に炎上癖があるからこそ、皆が彼を愛していた。人間だもの、そりゃきれるよねって。そんなとき悪いのは打てないバッターか替えるのが遅れた監督なのである。

藪投手が大リーグで自分の満足する成績を残せますよう祈ってます。前途に幸あれ。そして、球団幹部連中が言ってるように、いつの日か日本に帰ったら阪神の指導者になってね。

荒野にバラ二本

上原投手、あなたは巨人にいらっしゃるけど、えらい!!!契約金ちょっと返すから*1メジャーに行かしてえやって、なんてユーモアのあるお人なの!!ていうか、メジャー行きたいけど入札なし、とか、ほんまは行ったらあかんねんけどやっぱ行きたいねん若いうちにって言ってはる、とか、荒涼とした話題の多いこの時期に、俺が笑いをとってやろうなんて、もう、えらいっっ!ちょっと癒された人はたくさんいることでしょう。
そして、敵将ながら、落合監督っ!!キムタクとからむCMをみて、あなたを見直しました。人を笑わせる、これは、演劇人にとって、とてもむずかしいことです。泣かせるよりもむずかしいと言われる「笑わせる」ということが、なんてお上手なの!!落合監督おそるべし。

*1:全額、とは言わんところがにくい