ラガー君騒動

 親なら誰しも「うちの子が悪いんやない!!」と思うし、思いたい。「なにか理由あってのことや。」と。「確かにうちのやつは単純やけど、なんにも理由ないのにそんなひどいことせえへんはずや。」と。かわいいからこそ、信じたい。だけど、かわいいと思うからこそ他人さまには頭を下げなければならないこともあるだろう。
 下柳投手の愛犬ラガー君が、他人の住居敷地に不法侵入、それを追って行った下柳投手も不法侵入で警察沙汰になったらしい。(ものすごく短くまとめてみました)住人に泥棒呼ばわりされた下柳投手が、多分自分は怪しいものではないという意味であろう「俺は阪神の下柳だ。」と言い返したという報道を読んでほくそ笑んでしまう。そう、下柳投手はもう外様ではない、阪神の下柳投手なのだよ。優勝した年に先発投手としてローテーションを守った中心メンバーなのだよ。そうか、そういう風に思っていてくれるのか。
 呼ばれて来た若い警察官が「サッカーには興味あるけど野球は知らない。阪神の下柳も知らない。」と言ったという報道もあった。そりゃあ、飲んでた下柳投手はぶちきれただろう。報道が本当ならひどい。そんな、今野球選手が一番気にしてることをなにもそんなときに言わなくても。報道が本当なら、その警官が事件をつくったんや。大体ラガー君は、いまだに独身の下柳選手が親馬鹿丸出しでかわいがっている息子同然の犬。だけど在阪球団の阪神に入団したからシーズン中は離れ離れなんだよね。だから沖縄キャンプまでつれてきてもらってるんだ。そりゃあね、かわいいんだよ。
 球団職員が謝罪に行って、とりあえずは騒動は収まったらしいんだけど。
 それもこれも、結局世の中が悪いんや!こんな凶悪事件がいっぱいあるから、敷地に不法侵入された人も、やたらこわがってしまったんや。いろいろえげつない事件が続くから、ものすご心配しはったんや。
 というわけで、「うちの子はあほやけどそんなわるうない。」とは思っても、結果的に人様に迷惑をかけた以上、子どもをかわいいと思うからこそ「えろうすんまへんでした。」と頭は下げねばならんわけで、沖縄の方に向かって頭を下げておこう。

プラス思考

阪神のドラ1は活躍しない」伝説。その一端を(今のところ)担っている的場寛壱選手。怪我に泣かされ続けたのだけど、去年は4年ぶりに春の1軍キャンプに参加。打撃好調で「今年は!!」と、周りも、何より本人が気合入りまくってたに違いない。それが、残念ながら2月末に、また故障。なんでかな〜。しかし、過去のことはもういいのだ。とにかく今年は1軍キャンプメンバー入り。金曜日の対日ハム練習試合でも、打ちまくり。未来のミスタータイガース濱中選手は回復して打ち始めてるわ*1藤田太陽投手はもうすぐ1軍に呼ばれるくらい投げれるようになってるわ、鳥谷選手は打法開眼したらしいわ、藤本選手ものど元まで出かかった思いを飲み込んでセカンドでがんばるハラをくくってくれたみたいだし、吉野投手も去年とは違うみたいだし、復活してくる選手たちがいっぱい!ルーキーの能見投手は1軍ローテ入りかと言われてるし、去年入団の庄田捕手が初めて1軍キャンプに呼ばれて嬉しくて朝の4時まで眠れなかったなんてきくと、こっちまで嬉しい!!もちろん今岡選手、金本選手は素晴らしいことになってるみたいだし、今年は和田コーチが1軍で、「わかりやすい今日の投手攻略ポイント」の講義をしてくださるのだから、鬼に金棒。
 もう、今日くらい15−0で完敗してくれないと、妄想がどこまでもひろがっちゃって、困るワケ。

*1:今年は無理らしいんだけど、とにかくバッティングできるまで回復

一夜明けて

 赤星選手が、去年の1リーグ騒動時に、「野球ももっとファンを大事に、選手も育てていかなきゃ。その点サッカーは、子どもの時から有望な子にチェックをいれて育てていこうという体制が整ってる。今僕に子どもがいたらサッカーをさせますよ。」という意味のことを言ってた。長島一茂さんが、宮崎の小学校で講演をして、ふつ〜に「巨人ファンの人は?」ときいたら140人中10人ほどしか手をあげなかったことにショックを受けたと記事になっている。その後「まず、野球をできる場所がないのをなんとかしたい。」と言ってたという報道もあって、それはなかなか的を得た意見だと思う。
 サッカーは、ボールひとつあればできる。せまい路地でも、一人でも、とにかくボールをけることはできる。野球は、今安いものが出回っているとはいえ、最低でもボールにグラブが必要。バッティングがしたければ、バットも必要だし、何より相手が必要。野球は、そこらへんの公園でも禁止されているし、路地などでは危なくてとても無理。壁当てができる壁もないのが都市部の実状。キャッチボールをするために車で出かけなければいけない。バッティングならバッティングセンターへ行ってお金を払うしかない。
 もちろん、日本ではもっと環境に恵まれていないスポーツもたくさんあるのだ。フェンシングをしようと思ったら、まずどこでならできるのか、探さなくてはいけない。近所にフェンシングの場がある人はまれだろう。国技である相撲をしようと思っても、これまた大変である。
 
 子どもが、特に小さい手のかかる子どもが、何時間もゲームに熱中している状態を楽でいいわ、と言葉にはせずとも思う母親は多いだろう。外で遊ぶと言われたら、このご時勢、「行ってきなさい。」ではすまないのだ。誰と遊ぶか、誰となら遊べるのかというセッティングから、場所の心配、不審者の心配、喧嘩になれば親が責められ、子どもが泣いて帰ってくれば心配が増え、ついて行って見守るとなれば自分の時間は削られ我が子の傍若無人な振る舞いにはらはらし、帰ってくるときには疲れて家事もそこそこにしたくなる。
 もう残っていない空き地や野球をしていい公園の代わりに、子どもたちは電脳の世界に遊びにでかけて行くようになった。親は、とりあえず怪我や不審者や他者とのトラブルを心配しなくていい。だけど、刺激的で快適な電脳の世界から、もうそこから帰ってこられなくなりかけている子どもたちを心配する大人もいる。
 ごく普通の小学校所属の野球チームなどは、かかわる大人は無償のボランティアであることが多い。平日は仕事をし、休日に、コーチや監督として子どもたちをみるのだ。暑い日も、寒い日も。さわやかな晴れた日に白球を追う時もあれば、雪の舞う中、みぞれの降る日、子どもたちの脱水を心配しながらの炎天下もある。頭が下がる。

 赤星選手は、子どもができたらサッカーをさせるのだろうか。

海を越えて来た方々

 海を越えて来た方々で「ガイジン」と呼ばれるのを嫌う方が多いみたいなので、ここでは海を越えて来た方々と呼ばせていただきます。さて、今年の阪神のために海を越えて来た方々はどないなんかな。
 いまや阪神でも1,2を争ういけめんピッチャーウィリアムス投手は、「今年はもいっぺん優勝してええめがみたい。俺子供もできたし、がんばるわ。」とのお言葉どおりみたいだ。久保投手コーチも「ちゃんと海の向こうでやってきてるわ。」みたいに発言されてるようだし、あの上手投げの写真みただけで、あんたいろいろ考えてがんばってんねんね!!って言いたい。相変わらずハンサムだし、歯も白いし、合格。
 次、いってみよう、スペンサー選手。スポーツ紙の評価は毎日ころころ変わるものだが、ここにきて、「やっぱだめかも。」に、まとまりつつある。おいおい。これがシーズンに入って打ち出したら、「バースもキャンプではだめだったし。」と言えるし、とにかく海を越えて来た選手列伝の中にはいろいろなパターンがそろってるので、どんなパターンでもそれはそれでおっけーなのだ。スポーツ紙の方にはね。
 クビアン投手、ブラウン投手などもいらっしゃるのだが、イマイチ話題性に欠ける現状である。そこそこいけそう、そこそこまじめ、ではスポーツ紙のトップは飾れないのである。スペンサー選手のように、現在体重超過中、とか過去メジャーリーグで飲酒で問題起こしちゃってます、とか、もっとインパクトがないと。その意味では広島から強奪したシーツ選手なんかも優等生って、あんた。顔が細いから余計にかわいそうな感じに見えてしまう。

 今年はジェフ*1とはタイプの違ういけめん、リガン投手の姿がない。去年は連投させられて、がんばったんだけどな。故障でシーズン途中で帰国。本人は「できれば来年も阪神でやりたい。」って言ってたんだけど、今年は契約しなかったな。濱中選手が高知でがんばってる話に嬉しくなるけど、海を越えて来た人たちは、ちょっと故障するともう契約きられちゃうからな。リガン投手、海の向こうでの活躍を祈ってるよ。

*1:ウィリアムス投手

阪神カレンダー

2月になったので、ようやく1月の岡田監督をめくることができた。2月は赤星選手。しかしこれが、あんまりな写真ばかりなのである。特に彼のシーズンオフに撮られた写真を見る限り、もうちょっと女性受けのする顔だと思うのだが、カレンダーの写真はひどい。そりゃ野球選手は顔ちゃうけど、もうちょっとええのつこたってくれてもええのに。
 3月は、遊撃のポジションを争う二人、藤本選手と鳥谷選手が、なんと一枚を半々にしているのである。トイレに入るたびに緊張せえっちゅうんかい!*1
 9月のジェフ*2などは、あんなにもハンサムなのに、そのお顔がよくわからない写真のみである。矢野捕手なども、もっと最高の笑顔がいくらでもあるはず!!確かに野球選手は顔ではないが、持ってる宝をつかわずしてなんとする。へるもんでなし、出し惜しみをするでない!!
 暗黒時代の甲子園球場でバイトなどしてた人は、もう甲子園だけは行きたくないと言う。暗黒時代のおっちゃんらの荒れようは大変だったらしい。最近はマナーも良くなって、若い女の子なども多くなり、一時の殺伐さはないのだけれど、今年から球場の食べ物のメニューを見直して女の子向けのものをふやすくらいなんだから、球団側も、カレンダーの写真にももう少し気を配っていただきたい。一昨年の対巨人戦のテレビ放映時、巨人選手が最高の笑みでうつってる一人ひとりの顔写真が出るのにくらべ、阪神選手は皆指名手配用写真であり、いち地方の短い鉄道*3が親会社である阪神の悲哀を感じたものだった。随分改善はされてきてるのだけどね。

*1:うちではね

*2:ウィリアム投手

*3:阪神鉄道は全長40km程度

ワンダーボーイズ

 和田豊コーチの公式サイト「虎の意地」が、ついに本格的に復活か!?(泣)1月30日の野球日記を読んで涙で視界が曇ったけれど、まだ信じられなかった。ぬか喜び、ということもありえるのではないかと。*1しかし、今日、とても懐かしい感じの野球日記が更新されているのをみて、信じてもいいかも、と思ってしまった。よかった。しかし、ちょっとわかりやすすぎやしませんか・・・。余計なことを言うのはよそう。いけるかもしれない。これで、今年はいけるかもしれない。中日投手陣も、ばんばん分析しちゃってください。「今日の予想相手投手陣攻略法ミーティング」、ばんばんやっちゃってください。どんでんも*2、まさか攻略法ミーティングを省略したりはせんだろうな。


 鳥谷選手のお言葉、去年はやっぱり関西に驚きました。みたいな。を読んで、想う、辻本選手、前阪神新庄選手、前阪神坪井選手のこと。辻本選手は、今日もまだ「縦じまに袖を通すのが夢だったので嬉しいです。」みたいに言ってくれてるけど、あれだけ注目されると、日々しんどさの方がつのるんじゃないかと心配。まして、彼は帰国子女なのだから。「英語がしゃべれていいやん!」とか軽く言われがちなんだけど、日本で生まれ育っても、しんどい、息がつまるというようなところにいきなり放り込まれる帰国子女のしんどさって、また格別だと思うよ。野球も古い世界だし。
 しかし前阪神新庄選手。みんな、もう新庄選手は別格だし、あの人注目されるの好きだからって感じだけど、ふと思う。いくら新庄選手でも、しんどいときもあるだろう。今日なんか、他人のユニフォームでキャンプイン初日を過ごしたのを「期待通りやってくれました。」とコメントしてた局もあったけど、別の局では「球団裏方の手違いで、本人のユニフォームが届いてなかったらしい。」と言ってた。どうもその辺を新庄選手はあえてコメントしなかったらしい。もちろん彼のキャラクターなのだろうけど、彼とて人の子。ほっといてくれ、と思うときにもひとにサービスできるとは、できた方である。
 とにかくまじめ、練習熱心で通っていた元阪神坪井選手。「阪神にいたときは、いちいちマスコミがきてうざいって思ってたけど、パ・リーグにきて、がんばってても報道されないってさびしいなって初めて思いました。」みたいなコメントをしてた。そのとおりなのであろう。正にそのとおり。皆がなるほどなあと思うコメントである。私も言わせてもらおう。「大阪にいたときは、いちいち自分のバックグラウンドまできかれてしんどいな、と思いましたが、東京に行って、あなたはあなた、私は私って徹底してる状況で、初めて他人行儀だなって思いました。」
 そういうわけで、鳥谷選手も今年は「お笑いを見に行きたいんです。」とまでいえるようになり、去年は見たこともないふっきれたばか笑顔を写真に撮られてることなどからみて、いけます。ほんとは、自分のホムペで「吉本の舞台を見に行ってきました。また行きたいです。」って書いてた藤本選手と一緒に行けば楽しいんじゃない!?って紹介してあげたいのだけど、なんせ二人は遊撃のポジションを争う仲なので、やめておきます。
 ワンダーボーイズ、がんばれ。

*1:去年、2軍コーチであらせられるときも、たまにはお書きになっていたから。

*2:あえて何も書かず